JR大森駅山王西口徒歩1分 内田歯科医院 

【ノンクラスプデンチャー啓蒙サイト】 

【H31.3.31】 ※Yahoo!ジオシティーズ終了に伴うWEB魚拓ですが、まだまだだ通用する情報です!

            

            

ノンクラスプデンチャーは基本的に修理が出来ない入れ歯です。他に治療が必要な歯がある場合、すぐにノンクラスぺデンチャーの製作が出来ないことが多々あります。また、欠損歯数が多い場合、設計が出来ないこともあります。さらに、術者によっては5年以上の使用が可能と言っている方がおりますが、それは大きな間違いです。ノンクラスプデンチャーで使用している材料の物性上、2~3年くらいが限界です。それ以上、使用を続けていると、物性が著しく低下し、入れ歯内にバクテリアが混入し、衛生上、問題が出てきますので、くれぐれもご注意下さい。

JR大森駅山王西口徒歩1分『入れ歯研究所』内田歯科医院の【ノンクラスプデンチャー啓蒙サイト】です。術者の方は、患者さんとのトラブルを起こさないためにも、ノンクラスプデンチャーに対する知識を深めるよう努めて下さい。

ノンクラスプデンチャーとは、金属製クラスプを使わずに、義歯床を支台歯へ延長しクラスプ様の形態を付与し、支台歯の頬舌側のアンダーカットで維持力を発現させ、床、人工歯、アームが一体構造で製作された義歯。ただし、レストを金属にしたものや、維持腕のみ金属維持装置を使わないタイプもある。隣接面のアンダーカットはブロックアウトしなければならない。アンダーカット量はエーカースクラスプに準じるが、メジャーコネクターに相当する部分のたわみを考慮して着脱方向の決定をする場合もあるので、金属クラスプの設計とは若干異なる。熱可塑性樹脂を用いる場合が多い。通称や登録商標が多く存在し、判別がつきにくい。またどこで製作されているのか判りにくい。中国産の材料には粗悪なものがあるので注意しなければならない。

ex)フレキシフ゛ルテ゛ンチャー、ソフトテ゛ンチャー、ヒ゛ニールテ゛ンチャー、スマイルテ゛ンチャー、ト゛リームテ゛ンチャー、スマートテ゛ンチャー、ト゛リームテ゛ンチャー、スマートテ゛ンチャー、ナイステ゛ンチャー、ユニフィットテ゛ンチャー、シルキーテ゛ンチャー、ハミンク゛テ゛ンチャー、カルテ゛ントテ゛ンチャー、ヒ゜タッチくん、DSシステム

●熱可塑性樹脂の歴史第一次大戦後、戦場での医療用として簡便な義歯材料として研究開発が始まったという話もあるくらい古い歴史がある。主なものとしては、1956年アメリカにおいてバルプラスト(Vaiplast Co)の販売が始まった。その後、1962年に創業したRapid Injiection社はFlexite Co.となりフレキサイトシステムを開発した。Dentsply Trubite社はルシトーンFRSを発売した。日本では、1977年東伸洋行がポリカーボ樹脂のレイニングシステムを開発した。1988年にはレイニングシステムのポリスルホン樹脂タイプが開発され保険適用を受けた。1988年に住友化学からポリエーテルスルフォン樹脂のスミプロイ、1989年宇部興産からユービーデンチャーシステム、1990年にはレイニングシステムの改良型が開発された。しかし、当時これらはノンクラスプデンチャー用としてではなく、一般的な義歯床用材料として開発されていた。このうち、レイニングシステム以外は現在発売されていない。近年、ノンクラスプデンチャーへの注目が集まり、国内メーカーから熱可塑性樹脂が相次いで発売されるようになった。ジェットカーボ樹脂は敬称変更であるようだが、アクリジェット、アクリショット、エステショット、バイオトーン、バイオプラストなどがある。

●ノンクラスプデンチャー用材料
…国産、外国産の熱可塑性樹脂が流通しているが、主な材料を列記する。<国産>レイニング樹脂(東伸洋行株式会社)ポリカーボネート樹脂(和田精密歯研株式会社のスマートデンチャーが有名)、エステシヨット(アイキャスト)ポリエステル樹脂、ジェットカーボレジン(ハイデンタルジャパン)ポリカーボネート樹脂、ジェットカーボS(ハイデンタルジャパン)ポリカーボネート樹脂、バイオプラスト(ハイデンタルジャパン)ポリアミドナイロン樹脂、バイオトーン(ハイデンタルジャパン)ポリアミドナイロン樹脂<外国産>バルプラストレジン(Valplast International Copolation )ナイロンポリアミド樹脂、フレキサイMP<未承認材料>(Rapid Injection社)ポリアミド+アクリルの混合体、ルシトーンFRS(Dentsply trubyte社)ナイロン系樹脂などがある。

●材料別の分類…1.ポリアミドナイロン(たわみが大きく柔軟性が高い。破折しにくい。院内での修理が不可能。)2.ポリカーボネート(強度が強い。変色が少ない。院内での修理が可能。)3.ポリエステル(変色が少ない。院内での修理が可能。)4.アクリリックレジン

◎東京都大田区大森山王の【入れ歯研究所】内田歯科医院では、歯の欠損状態に応じて、スーパーポリアミド樹脂である
バルプラストデンチャー(ループ)ドリームデンチャー(スワデンタルの2タイプを導入しております。

 
ドリームデンチャー

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●ノンクラスプデンチャー各部の名称

  
・ウィング又はフィンガー

   欠損部分の義歯床より伸ばした部分。支台歯の頬舌側歯頸部寄りの
   アンダーカットを利用して維持力を発現する部分。

  
・ループ

   歯間部分に設定しフィンガーを頬舌的につなげる部分。
   フィンガーの経時的広がりを抑制する効果がある。
   支台歯には前処置を施す必要がある。

 
 ・レスト

   床用材料もしくは金属にて設計する。従来の義歯と同様に考える。


ノンクラスプデンチャーに関する(社)日本補綴学会としての見解

・部分床義歯の安定には支持、把持、維持の3要素が不可欠であり、これらは支台装置および義歯床によって確保される。この中で最も重要なものは支持であり、これは支台歯に形成されたレストシートに適合する義歯側の金属のレストと顎堤粘膜へ適合した義歯床により構成されている。ノンクラスプデンチャーには、この支持に関し支持のほとんどを義歯床に依存しているものがある。この外観の回復という利点と適応を誤った場合に生ずる顎堤の異常吸収、支台歯の移動という重大な障害を惹起するという欠点を有していて、その適応については今後のさらなる科学的な検証が必要である。

●ノンクラスプデンチャーの特性

・クラスプデンチャーに比べて審美性にすぐれている。
・弾力があり割れにくい。
・食片圧入が少なくなることがある。
・鉤歯の植立方向がかけ離れていても、歯冠補綴せずにある程度対処可。
・金属アレルギーの患者に利用できる。
・変色しやすい。
・研磨をし難い。
・アクリリックレジンによる修理、裏装が出来ない材料がある。
・金属レスト、ループを使えない材料がある。
・ヒビの入りやすい材料がある。

●クラスプデンチャーとノンクラスプデンチャーの比較 

 

 クラスプデンチャー

 ノンクラスプデンチャー

 審美性

 金属クラスプが見える

 自然な感じ

 強度

 割れることがある

 割れにくい

 重量

 

 半分程度

 厚み

 厚い

 薄い

 適応症

 ほぼ全て

 限定される

 修理

 ほぼ可能

 不可能なことが多い

 保険適応

 有り

 ほぼ無し


●ポリアミド系ノンクラスプデンチャーの適応症(重要事項)

①前歯、小臼歯、大臼歯の中間欠損のケース
②2~3歯の片側遊離端欠損で片側でまとめられるケース
③少数歯欠損で金属クラスプが口唇に違和感を与える場合
④金属アレルギーのある患者の場合

※多数歯欠損、両側遊離端欠損、すれ違い咬合、オーバーコンプリートデンチャー、無歯顎など、大型の義歯床の設計になる場合は、床下粘膜面の負担圧分布の少ない箇所における剛性不足から義歯床のたわみが大きくなり、それが永久ひずみとなってしまうケースが少なくない。ラボによっては、金属レストや金属床との併用でこれらを極力回避しているものもあるが、そもそもスーパーポリアミド樹脂の耐久性を考えた場合、材質の特性上、約2~3年が使用限界とされる。その材質に対して、高額な金属床を併用することは金銭面において理想的ではない。ならば、少なくとも金属床部分には、予め再利用が可能な設計を組み込むなどの配慮が必要であろう。

●バルプラストデンチャー(スーパーポリアミド樹脂)の設計上の欠点

維持装置のサベイラインの上縁が歯面上になるため、どうしても鉤歯以外の部分との歯頸線の連続性が保てなくなる。その結果、鉤歯の歯冠長があまりに短くなると、患者からの審美的不満(歯が短い。歯ぐきが見える。)を訴える場合が出てくる。着脱方向は、維持装置下縁が歯肉面上に設定されるため、歯頸線から支台歯下部の最大豊隆部顎提までの距離が十分確保出来る方向になってしまう。

●バルプラストデンチャー製作上の注意点

バルプラストデンチャーは柔軟性に優れる性質を持つが、床縁や維持装置の下縁を顎提の最大豊隆部を超えて設定すると、リリーフによる内面の不適合が生ずる。また、近い将来、抜歯などによる欠損状態の変化が想定できる症例では、診療サイドでの修理が出来ない。さらには、歯頸部を超えて歯肉を覆っているため、歯周組織の管理、とりあわけプラークコントロールが可能な症例を選択することが重要である。

●バルプラストデンチャー装着後の問題点

バルプラストデンチャーは、スーパーポリアミド樹脂の性質上、装着後数ヶ月で舌側や口蓋側の床表面が粗造になり、患者はザラツキによる舌感の不良を訴えるようになる。同時に着色も目立つようになる。しかしながら、チェアーサイドでの研磨では表面の滑沢な仕上げ研磨までは出来ない。ラボに研磨を依頼する場合、義歯を数日預かることになる。また、チェアーサイドで研磨や調整する場合は、熱による変形を防ぐために低速回転で使用しなければならない。専用研磨材を使用することを勧める。

●バルプラストデンチャーの清掃法

バルプラストデンチャーは、スーパーポリアミド樹脂の性質上、一般的な義歯用ブラシは義歯表面を傷つけるため使用してはならない。流水下でやわらかい歯ブラシや綿棒を使って極力、義歯表面を傷つけないように洗うようにする。汚れがひどい時は、中性洗剤(食器洗い用)を使用すると良い。定期的に塩素系漂白剤を含まない専用義歯洗浄剤の使用を推奨する。以上、資料提供ループ、バルプラストジャパン(ユニバル)



●ポリアミド系義歯を上手に使ってもらうための筆者からの提言

スーパーポリアミド系樹脂を用いたノンクラスプデンチャーは、その優れた審美性と装着感から特に女性には非常に人気があり、エステ的な観点からは素晴らしい義歯と言える。しかしその一方で、適応症や使い勝手を間違えてしまうと、義歯自体の寿命を短くするばかりでなく、肝心要の鉤歯をダメにする結果ともなる。患者さんは、当初は審美的要望からノンクラスプデンチャーを作ったにもかかわらず、意外と装着感が良く、咀嚼・嚥下もスムーズに行えてしまうと、ついつい咬合出力を上げてしまいがちになる。これは、人間本来の「噛みたい!」という果て無き渇望ゆえ、分からないでもない。しかし、患者さんに少しでも長く良い状態でノンクラスプデンチャーを使ってもらいたいという思いがあるならば、患者さんには常々から噛み過ぎの注意を促す必要がある。術者、患者さん双方が、ノンクラスプデンチャーを長く使うためにはどうすれば良いかの理解を深め、2~3年後(個人差あり)には、また新たなノンクラスプデンチャーを作り変えなければならないことを納得してもらう。そして、これらのことを踏まえた上で、術者は適切なノンクラスプデンチャーの料金設定を考える必要があろう。

入れ歯治療は、術者の考え(設計)、テクニック、技工士の技量で治療成果に大きく差の出る分野です。インフォームドコンセントの下、患者さんにより良い治療を提供致します。
                             内田歯科医院 院長 内田将士



      



 

                    


 

             

             

 

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       TEL:03-(3774)2003